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「車中の出来事」原作とドラマの結末とその意味とは#世にも奇妙な物語

      2016/10/09

      

2016年10月8日に放送された「世にも奇妙な物語 秋の特別編」で放送される「車中の出来事」。

原作は我孫子武丸著の「たけまる文庫 謎の巻」という短編ミステリー小説に収められている「車中の出来事」です。

この小説は3人の男達が騙し合いを繰り広げ、最後まで展開が読めず、結局は誰が誰なのか、ラストまで読み終わっても分からなかったという人もいる程です。

ここでは、結局は誰が犯人なのか?結末はどういう意味だったのかを見ていきたいと思います。

 

*詳しい原作のあらすじはこちらの記事にまとめてありますので、あらすじの分からない方は、まずはこちらの記事をお読みください。

世にも奇妙な物語「車中の出来事」原作あらすじネタバレ!

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「車中のできごと」原作の結末の意味とは?

3人の男が中心となって、ある麻薬取引で起きた事件をめぐって騙し合いを繰り広げる「車中の出来事」。

「謎の巻」と言うだけあって、謎の残るスッキリとしない終わり方をしています。

 

見る人によって、結末の受け取り方は数パターンありそうです。

 

まずは、犯人、つまり陰のリーダーがツイードの男だったというパターン。

ツイードの男は署内にいる内通者から俣野を護送するという情報を聞きつけ、俣野を奪うために刑事のふりをして近づき、俣野に逃げられないように刑事のふりを通したまま連れ去ろうとした。

ところがこの護送自体が罠で、俣野だと思っていた若い男は刑事で、ツイードの男は手錠をかけられてしまう。

しかし、あらかじめ車両に仲間を労働者風の変装をさせて乗り込ませていたことで、上手いこと二人の刑事から逃げる事に成功する。

このまま逃げられると思ったところに、車掌にふんした刑事に拳銃を向けられ、結局は捕まってしまうのです。

ツイードの男が最後に言った言葉「車掌が犯人というのは聞いた事があるが・・・。時代も変わったな」というのは、車掌が犯人ではなく刑事だったとは、時代も変わったと言う意味ではないでしょうか?

 

そしてもう1つ考えられるのは、ツイードの男は大川組の若頭で、車掌が陰のリーダーだったというパターン。

現金をネコババされ、手下6人も逮捕されてしまった大川組の若頭は、現金を取り戻し、俣野を殺すために、刑事のふりをして二人に近づく。

切れ者という評判通り、罠の可能性も考え、手下を先に乗り込ませていた若頭は、二人の刑事から逃げる事に成功する。

しかし立ち去ろうとしたその時に、車掌がこちらに銃口を向けて立っているのに気づく。

陰のリーダーも内通者から情報をもらっており、車掌に扮して俣野を奪うチャンスをうかがっていたのです。

ツイードの男の最後の言葉は、作り話ではなく本当に車掌が犯人なんて事が起こるとは、時代も変わったという意味ではないでしょうか?

 

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「車中の出来事」ドラマでの結末とは?

ドラマでは、3人の男、労働者風の男、車掌の他に、売り子の女性が登場します。

冒頭、売り子の女性がワゴンを押して登場すると、護送中の優男が「酒ください」と女性を呼び止めます。

猪首の男に「ダメだ」と言われ「それならお茶」「調子に乗るな」と押し問答しているところに、キザな男が登場し、「お茶くらい買ってやったらどうですか?」と話しかけます。

その言葉に「しょうがねえなあ」と猪首の男がお茶を買ってやり、売り子の女性が立ち去る時に、キザな男と女性は意味深に視線を絡めるのでした。

その後、キザな男は「あなた刑事でしょう」と猪首の男に話しかけ、自分も刑事だと名乗り、騙し合いが始まります。

ただ、原作では陰のリーダーの情報は出てきていませんでしたが、ドラマでは陰のリーダーは「カワウソ」と呼ばれており、体のどこかにカワウソの刺青をいれているという設定になっていました。

そしてキザな男の手首には包帯が巻かれており、猪首の男に刺青が入っているのではと疑われますが、「痛々しい傷があるだけですよ」とキザな男は否定します。

その後のストーリーはほぼ原作通りに進み、キザな男と仲間の男は、最後の最後で車掌に捕まってしまいます。

 

ここからはオリジナルストーリーです。

 

再び列車の中。

椅子に手錠でつながれたキザな男と猪首の男が向かい合わせに座っています。

そこへ売り子の女性がやってきて、キザな男は「酒をくれ」と声を掛けます。

猪首の男も、カワウソを逮捕できた祝杯を上げたいと、酒を買います。

 

そのころ、労働者風の男と、優男は車掌室にいました。

車掌に扮していた刑事が奥で無線を使い、カワウソを逮捕して護送することを伝えています。

その横で労働者風の男は「違うんだよ、あの人はカワウソなんかじゃない。」と優男に訴えていました。

 

座席では猪首の男が上機嫌に酒を飲み「せっかくだからカワウソの刺青を拝ませてもらおうか」とキザな男に話しかけます。

しかし、包帯を取った男の手首にはカワウソの刺青はありませんでした。

それを見た猪首の男は「あんたいったい誰だ」と、信じられないと行った様子で訊ねます。

キザな男はあきれた様子で「私は組の人間だ」と麻薬取引の相手だったヤクザだと伝えるのです。

 

それを聞いた瞬間、猪首の男は意識を失います。

驚いたキザな男は持っていた酒を見つめ、自分も意識が遠のくのを感じながら、カワウソが、あの売り子の女性だったことに気づくのです。

 

ドラマでは、猪首の男・優男・車掌が刑事で、キザな男・労働者風の男がヤクザ、売り子の女性が陰のリーダー「カワウソ」という結末でした。

ヤクザもカワウソも、持ち逃げされた現金と麻薬を取り戻し俣野を殺すために、護送中の列車内に姿を変えて忍び込んだのです。

しかし、本物の俣野はすでに逮捕されており、捕まってしまったヤクザにとっても、カワウソにとっても、望んでいた結末にはなりませんでした。

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回放送された4作品の中でも、一番反響の大きかった「車中の出来事」。

我孫子武丸の原作も素晴らしいですが、ドラマならではストーリーと名優の演技で、よりエンターテイメント性を帯び、見終わった後に心地よい疲労感を感じられる作品に仕上がっているのではないでしょうか?

 

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