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EU離脱をなぜイギリスは決意したのか?

   

      

6月24日、イギリスは国民投票によってEU離脱を決定しました。

これにより英ポンドは売りが売りを呼ぶ暴落状態に陥り、日本経済でも為替は円高へ加速し、日経平均株価も一時1300円を超える暴落を見せました。

世界的にも大混乱を招き、今後、EUの後ろ盾もなくしてしまうのに、なぜイギリス国民はEU離脱へと踏み切ったのでしょうか?

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イギリスがEUを離脱したかった理由

EUへの懐疑感情とイギリスのプライド

根底として、長い間存在してきたのは、EUへの懐疑感情と大英帝国としてやってきたプライドです。

つまり「EUの後ろ盾なんて必要ない。イギリスだけでも十分やっていける」という事です。

イギリスには階級社会の名残がありますが、労働者階級の一部、および中・上流階級の一部に特にそんな感情が強いといいます。

社会全体でみてみると「他人にあれこれ言われたくない」「自分のことは自分で決めたい」という感情が非常に強く、政府や地方自治体などの、いわゆる統治者・管理者が何かを上から押さえつけようとすると、「反対!」と叫ぶために抗議デモが起きるのです。

『EUが拡大して、EU合衆国になる』・・・なんてまっぴらごめんと言う感覚があるのです。

EU離脱に賛成した人には、イギリスの司法、ビジネス、生活に及ぼすEUのさまざまな細かい規定を「干渉」と見なす人も多いのです。

 

また離脱賛成派は、EUを離脱しても、EUとイギリスがほぼこれまで通りの規定(関税など)でビジネスを続ける事ができるだろうという楽観的な見方をしているようです。

 

EU加盟国からの移民・難民の受け入れ問題

そして、一番の理由と考えられているのは、EU加盟国からの移民・難民問題です。

EU加盟国には人、モノ、サービスの自由な移動を原則としており、難民受け入れを拒否できない、という法律があり、移民についても特別な理由がない限り拒否できません。

ヨーロッパではほとんどの国において、シリアやイラク、北アフリカからの難民受け入れ問題が生じていますが、その中でも特にイギリスは人気の国です。

正式な手続きを踏んで難民として受け入れられれば、福祉手当という金銭が与えられたり、無料で医療施設を利用できたり、確実に住居が与えられるなど、イギリスの社会保障は手厚く、難民にとっては「イギリスは素晴らしい国」なのです。

政府統計によれば、人口約6000万人の英国で、2014年時点、300万人のEU市民が在住。その中の200万人が2004年以降にやってきた人達です。

そのEU市民達の受ける手厚い社会保障を、イギリス国民の税金でまかなっているのです。

イギリスは、特別裕福な国ではありません。むしろ、財政は弱含んでいます。自国の財政もままならない状態で、本来使わなければならないところに税金が行かず、難民の受け入れ費用になってしまう。イギリス国民が不満を持つのも当然です。

しかも、仕事の面でも、難民とイギリス人が仕事を奪い合うような形になりますので、不満はさらに高まります。

さらには、他国の文化が入り混じることによるイギリス古来の文化喪失、また治安の悪化などの懸念も叫ばれているのです。

 

いつまでもEUに守られ、縛られるのは嫌だと「国としての主導権を回復する」という離脱派の主張が通り、EU離脱が決定しました。

イギリスは今後2年間でEUとの話し合いを進めていくようです。

この選択が正しいのか、間違えているのかは、まだ誰にもわかりませんが、しばらくは世界的な混乱を招く事は間違いなさそうです。

 

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